マージサバイバル攻略wiki

21日目ストーリー

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  • イーデン　ふああ、よく寝た… 冷たっ! 雨降ってたんだ。雨のおかげかな? 昨日より空気が澄んでる気がする。
  • シード　ワン! ハッハッハッ〜
  • イーデン　うああ、シード! 水たまりを見かけたらすぐゴロゴロするの、やめてよね!
  • シード　ワン？
  • イーデン　シード… 最近、都合の悪い時だけ分からないフリをしてない?
  • シード　ワン？
  • イーデン　まったく… アハハ。今回は許してあげる。木の様子が気になるから、先に確かめよう。
  • シード　ワン！
  • イーデン　うわああ！
  • シード　ワン! ワンワン! ワン!
  • スマート　うるさいわね。朝から何を騒いでるの?
  • ヘナ　い、イーデンさん?どうしたんですか?大声出しで。
  • イーデン　木を見てください! 昨日より良くなってませんか?
  • ハンマー　ふむ、確かに。生き生きしてるな。
  • イーデン　以前、ソフィアがこんなことを言ってました。自然は自然に任せておくのが正しいって。
  • スマート　ふぅん… 確かに彼女の言う通りかもしれないわね。
  • トム　おい、イーデン! 食事はまだか?
  • イーデン　もうすぐできますよ!
  • スマート　急かすくらいなら、あんたも手伝ったら?
  • トム　いや、オレ… 料理には自信がないんだ。もうすぐできるんだし、待つよ。
  • イーデン　ふぅ～
  • ヘナ　朝食…こ、これでいいんでしょうか?
  • イーデン　大丈夫です!ボクの最高の料理を食べたら、きっとみんなビックリしますよ! アハハ!
  • ヘナ　はい…
  • イーデン　(ふぅ、やっぱり料理は難しいな。ソフィアはどうやってこれを毎日やってたんだろう?)
  • スマート　うん…
  • トム　うっ!うう…
  • イーデン　あ、あれ?さっき味見した時はこんなんじゃなかったのに。
  • ハンマー　朝食ありがとう、イーデン。
  • イーデン　うぅ… ごめんなさい、ハンマーさん。あんまり手を付けていませんね…
  • ハンマー　気にするな。次からは俺がすればいい。
  • スマート　ダメよ! あんたのは軍で学んだごちゃ混ぜ料理でしょ?食材を全部いっぺんに投入して混ぜるやつ!
  • ヘナ　わ、わたしが全部担当します!ま、任せてください!
  • イーデン　ごめんなさい…
  • スマート　ふう、ソフィアはいつ戻ってくるのかしら? もう手紙で誤解も解けたし、会いたくなってきたわ。
  • イーデン　そうですね。もう以前のようにケンカはしな いでしょうし、早く戻ってきて欲しいですね。
  • トム　オレもソフィアと料理に戻ってきて… いや、ソフィアとジョイに戻ってきて欲しいぜ。
  • イーデン　…雨、止まないね。おかげで暑さは完全に収まったみたい。昨日植えたジャガイモの様子を見に行こう、シード。何だかいい予感がするよ。
  • シード　ワン！
  • イーデン　わあ! もうこんなに育ってる! やはり雨のおかげで成長が早まったんだね!
  • シード　ワン！ワン！
  • イーデン　みんな、早く来てジャガイモ畑を見てください!
  • ハンマー　驚いたな、もう花が咲いているとは。
  • スマート　これまでのキャンプでの出来事を考えれば、不思議じゃないでしょう。
  • イーデン　どうですか? 花を見ただけで、ジャガイモの新鮮さが伝わってきませんか?
  • スマート　眩しいくらい真っ白な花ね。
  • トム　よし! オレがジャガイモを収穫するから、早く調理しようぜ!
  • ハンマー　待て、トム。まだ花が咲いただけで、食べられるほど育ったわけじゃない。
  • スマート　ジャガイモよりせっかちな人ね。
  • ヘナ　きゃああああっ!
  • イーデン　え!今のって、ヘナさんの悲鳴じゃないですか?
  • ハンマー　何かあったようだ。急ごう。
  • イーデン　ヘナさん!大丈夫ですか?
  • ヘナ　あ、あそこに…
  • ハンマー　！？全員下がれ!見たことのないやつらだ!
  • イーデンあ、あなたたち! 一体どこから? 近づかないでください!
  • ？？　警戒しなくていいよ。こんな老いぼれた女とガキが、お前たちに危害を加えられるわけないだろ?
  • ？？　ガキって言うなよドリス!
  • ドリス　おだまり、オリバー! あたしの指示があるま で絶対喋るんじゃないよ。
  • オリバー　むぐっ!
  • スマート　あっ! ちょっと待って、イーデン。私、あの人たちのこと知ってるわ。
  • イーデン　え、本当ですか?
  • スマート　以前、ジョイと住宅街で砂嵐に襲われかけたことあったでしょう?
  • イーデン　あ! もしかして…その時助けてくれた人たちって…?
  • スマート　そう、あの人たちよ。
  • イーデン　ジョイとスマートを助けてくれた人たちだったとは…是非会いたかったです! 歓迎します!
  • スマート　ちょっと! 一度助けてもらったからって、簡単に信じちゃ…
  • イーデン　何か問題でも? スマートさんは助けてもらった本人でしょう? きっといい人たちですよ。
  • ハンマー　ふむ… このキャンプはいつも極端だな。
  • スマート　そうね。ソフィアは人を信用しなさすぎるし、イーデンは人を信用しすぎるし。
  • ドリス　分かってくれてありがとう。あたしはドリス、この子はオリバーだ。お前たちさえ良ければ、このキャンプで共に生活させてもらえないかい?
  • ヘナ　と、共に生活を… ですか?
  • スマート　無理な相談ね。あの時助けてくれたことは感謝してるけど、そう簡単に決められる問題じゃないわ。
  • ハンマー　同感だ。俺たちはあんたたちについて何も知らない。
  • イーデン　それはこれから知っていけばいいですよ!
  • トム　イーデン… お前…
  • イーデン　じゃあ、キャンプのみんなで多数決で決めましょう。ボクは受け入れる方に一票!
  • ヘナ　い、イーデンさんが賛成するなら…わ、わたしも賛成!
  • スマート　はぁ～
  • ハンマー　イーデン… キャンプでの自分の立場を分かってないのか?お前が先に賛成しちまったら、他の連中は …とにかく、俺も賛成だ。
  • スマート　…
  • イーデン　新しい仲間として歓迎します! ドリスさん、オリバー!
  • オリバー　あ… うん。
  • ドリス　ありがとうよ、イーデン。このキャンプのために尽力するよ。
  • スマート　なんで今頃になってここへ来る気になったの?私を助けてくれた時に頼んだ方が楽だったんじゃない?
  • ドリス　あの時はあそこでの暮らしに、何の問題もないと思ってたからね。
  • ハンマー　今は問題があるということか。
  • ドリス　そう。いきなりの熱波でほとんどの物資がダメになってしまった。
  • イーデン　熱波か… 今回ひどかったですよね。またあんなのが来たら、このキャンプも危ないでしょ う。
  • トム　でも、バンカーの倉庫に入れておいた物は大丈夫だったじゃないか?
  • イーデン　熱波がもっと続いてたら危なかったと思います。せめて食糧に関する対策は立てなきゃ。
  • トム　うう… 急に不安になってきたな。
  • イーデン　食品貯蔵庫が必要です! どんな熱波にも耐えられる貯蔵庫が!
  • トム　やっぱり… そう来ると思ったぜ。
  • ハンマー　イーデンらしいな。だが食品貯蔵庫が必要だというのには同感だ。
  • イーデン　よし! 早速作りましょう! まずは食品貯蔵庫を作る場所の片付けから!
  • イーデン　どうですか？
  • ハンマー　もう十分きれいだったぞ。いつも以上に熱心だな。それに楽しそうにも見える。
  • スマート　決まってるわ、仲間が増えたからでしょう。 イーデンって本当に人が好きなんだから。
  • イーデン　アハハハ、何年も一人で暮らしてたせいかもしれませんね。さあ!次は土の中に埋めて保管できるよう、 貯蔵庫を作りましょう!
  • ドリス　あたしにも手伝わせてくれないかい?
  • イーデン　もちろんです、ドリスさん。大歓迎です!
  • イーデン　完成!完璧です! 大勢で取り掛かれば、あっという間ですね。
  • シード　ワン！ワン！
  • イーデン　うあっ! シード! 貯蔵庫に入っちゃダメだよ!
  • シード　ワン？
  • スマート　そうだよ。そこに入って毛1本でも残したら、君のエサは保管してやらないからな。
  • シード　クゥ~ン…
  • オリバー　うう…疲れた。ドリス!オイラたち、来るところ間違えたんじゃないのか?
  • ドリス　文句言うんじゃないよ、オリバー。ここへ来たばかりなのに、もう嫌われたいのかい?
  • イーデン　ハハ、片付けも済んだし、少し休みましょうか?
  • オリバー　やった！
  • トム　そうだ!早く休もうぜ!
  • ヘナ　なんだか… トムが二人になった気がしますね…
  • イーデン　さあ! 十分休んだし、本格的に作業を始めましょう!
  • オリバー　ええ？
  • トム　オレたち、休んだのか? 今ので? ちょっと作業止めろ、イーデン! オレたち、全然休んでないぞ!
  • ハンマー　まともな社会ならイーデンは大物になれただろうに。こんな世界だからな。
  • イーデン　結構いい感じですね。これなら猛暑が長く続いても、中のものは傷まないと思います。
  • スマート　ちょっと寒気すらするわね。冷凍倉庫にも使えそう。
  • ハンマー　それでも補完の余地はありそうだな。
  • イーデン　もちろんです! まだ完成じゃありません。フタをしないと冷気が逃げちゃいますから。
  • トム　おい、オリバー。ちょっと話がある。
  • オリバー　えっ？な…何？
  • トム　お前さあ… さっき、作業中に手伝うフリだけして手を抜いてただろ? オレの目は騙せないぞ。
  • オリバー　うっ!そ、それは…
  • トム　あれは間違いなく熟練のサボり方だった … いったい誰に習ったんだ?
  • オリバー　… え?な、習うって?
  • トム　じゃあ独りで身につけたのか? こいつ… 天才か!?そうだ、頭のいい人間は肉体労働なんかで力を浪費しちゃダメだ。よくやった、オリバー。
  • オリバー　あ…うん。(仕事をサボるのって… 褒められるようなことだっけ?)
  • トム(こいつのおかげで思う存分サボれそうだな。 片方だけ叱るわけにもいかないだろうし)
  • イーデン　これで終わり! お疲れさまでした!アハハ。フタの色が違うから何だかオシャレですね。
  • トム　ふああ~疲れた。
  • オリバー　ふああああ~疲れた。
  • ハンマー　…
  • ドリス　…
  • ヘナ　あ、あの… トム? さっきオリバーとひそひそ話してた内容… まる聞こえでしたよ。
  • トム　げっ! ウソだろ?
  • ハンマー　今後、仕事する時は集中的にマークさせてもらうぞ、トム。
  • トム　ううっ…
  • スマート　今休憩中? じゃあ、ちょっと付き合ってくれない?
  • イーデン　はい、何か手伝いましょうか?
  • スマート　一度、エルザとロックンロールに連絡してみようかと思って。こういうのは早めにやっておくに越したことはないわ。あっ! 忘れてました。そうですね、いつ略奪者が来るか分かりませんし。
  • ドリス　略奪者?ここは略奪者が来るのかい?
  • イーデン　い、いえ!万が一に備えようと思いまして。
  • ドリス　なるほど、納得した。確かにこんな楽園なら、略奪者が目をつけそうなものだ。
  • ハンマー　俺も行こうか?
  • スマート　ううん、ハンマーはヘナと一緒にここに残って。今日会ったばかりの人たちだけだと…ね。
  • ハンマー　そうだな、この中に一人で残されると不安だろう。承知した、スマート。
  • トム　あのー… 一応オレもいるんだけど?
  • イーデン　じゃあ通信してくるので、他の人たちはキャ ンプの物資が雨に濡れないよう管理をお願いしますね。
  • ハンマー　ああ、分かった。
  • トム　ぐああっ! この鶏、オレの手をつつきやがった!めちゃくちゃ痛え!
  • ヘナ　温めている卵を取ろうとするからでしょ、トム!
  • ドリス　キャンプに鶏までいるなんて、思ったより大層な場所ね。
  • トム　うう… 手の甲から血が出てるじゃないか。飼い主の顔も分からない鳥頭め!
  • ヘナ　きゃっ!ほ、本当に血が出ています。早く消毒しないと。
  • トム　いっそこの機に捌いて食っちまおうぜ。ちょうど食い物も足りないしな。ぐおおっ！？
  • ハンマー　もう一回言ってみろ。次は胸ぐらをつかむだけじゃ済まんぞ。
  • トム　げほっ!わ、分かったよ。
  • ハンマー　それに、鶏じゃない。あいつはコッコだ。ジョイのコッコ!
  • トム　うう…肝に銘じておくよ。すまなかった。
  • ヘナ　絶対怒られると思いました。消毒するから早く診療室に行きましょう。
  • ハンマー　戻ったか。エルザとは話がついたか?
  • イーデン　ええ、思ったよりうまくいきました。エルザさんの紹介する勢力が今日中に連絡してくるはずです。
  • ハンマー　スマート、お前はどう思う? イーデンは他人をすぐ信用するからな。
  • スマート　今のところは信じてみようと思う。助ける理由は本人たちに聞け、って彼女は言ってたけどね。
  • イーデン　エルザさんの隣りにいたサイモンさんが全部話してくれました! エルザさんに怒られながらも最後まで…
  • ハンマー　何て言ってたんだ?
  • スマート　驚くべきことに、このキャンプのように自然環境が良好な地域が他にもあったみたいよ。
  • ハンマー　それは確かに驚きだ! その地域はそっちの勢力が管理してるのか?
  • スマート　いいえ。積極的に管理や支援を行った結果、かえって悪くなったみたい。
  • ハンマー　悪くなった?
  • イーデン　はい! 二か所のスポットを発見して環境を整えようと努力したのに、逆に悪化したらしい んです。
  • スマート　支援すればするほど植物は枯れ、水は腐っていったというわ。両方ともね。だからキャンプに関しては一切口を挟まず、 略奪者からの保護に専念するつもりらしいわ。
  • ハンマー　ふむ… エルザに詳しい話を聞く必要がありそうだな。二人ともご苦労だった。
  • イーデン　ところで… ヘナさんの姿が見えませんね。
  • トム　あれ? てっきり、オレの手の消毒が終わってから一緒に来たものとばかり…
  • イーデン　ボクが探してみますね。
  • ヘナ　…
  • イーデン　ヘナさん! ここにいたんですね。探しましたよ!
  • ヘナ　い、イーデンさん?
  • イーデン　一人でこんな場所に来て… 姿が見えなくてビックリしましたよ。
  • ヘナ　ご、ごめんなさい。すぐに戻りますから。し、仕事も多いですしね?
  • イーデン　…もしかして… ミゲルさんのことを考えていたんですか?
  • ヘナ　ち、ち、違います! わたしは大丈夫ですから、イーデンさん!
  • イーデン　(ヘナさんは嘘をつくのが下手だなあ。やっぱりミゲルさんを失ったショックから抜け出せてないんだうーん… ヘナさんのために何かしてあげられないかな?なんとか助けになれるものは…)
  • イーデン　皆さん、ちょっと集まってください!
  • ヘナ　？
  • スマート　どうしたの、イーデン?
  • トム　今度は何を始めるつもりだ!?
  • イーデン　アハハ… このキャンプに憩いの場を作ろうと思いまして。
  • トム憩いの場? そもそもキャンプ自体、休憩所みたいなもんじゃないか! 君は単に仕事がしたいだけだろ!?
  • イーデン　それでも、キャンプの中で一息つけるささやかな場所があればと思うんです。それから…名前は「ミゲル休憩所」にしようかと。
  • トム　えっ…? ミゲ…ル… 休憩所?
  • ヘナ　！
  • スマート　ふむ… ミゲル休憩所、か。
  • イーデン　新たに入ったドリスさんやオリバーさんは馴染みがないと思いますが、ミゲルさんはボクたちにとって大切な人でした。
  • ドリス　よく分からないけど、あたしは協力するよ。
  • ハンマー　俺も賛成だ。
  • トム　まあ、オレも… 反対するつもりはないけどさ。
  • イーデン　じゃあ場所はどこにしましょうか? いい場所を見つけたら、まずは掃除から始めましょう!アハハ、とりあえず始めたのはいいけど… どんな場所にすればいいのやら。
  • スマート　あらかじめ考えてたんじゃなかったの?
  • イーデン　はい。うーん… この休憩所は、ヘナさんに任せてみましょうか?
  • ヘナ　えっ?わ、わたしが?
  • イーデン　ヘナさんなら、生前のミゲルさんが喜びそうな憩いの場を作れそうな気がして。
  • ヘナ　わ、わたしは…
  • スマート　ふーん、そういう計画だったのね、イーデン。
  • イーデン　なっ、け、計画なんて…
  • スマート　いいわ。とにかく、私もヘナが担当するのには賛成よ。
  • ヘナ　うう… そ、それなら… や、やってみます。
  • イーデン　この骨組みは… テントから張るつもりなんですね! いいアイデアです!
  • ヘナ　はい、雨が降っても利用できるようにと思って。さ、さすがに暴雨だと厳しいけど…
  • ハンマー　この手の作業もすっかり慣れたもんだな。
  • トム　オレは全然慣れないけどね。いつだって大変だ。
  • オリバー　そうだよ、大変すぎるよ! オイラたちの家に帰ろう、ドリス!
  • ドリス　あたしは構わないよ。だけど、帰ったら今より10倍は厳しい訓練をするからね。
  • オリバー　うっ… やめとく。訓練よりはこっちのほうがマシだ。
  • ヘナ　と、ところで…ほ、本当にこんな感じで進めてもいいんでしょうか?
  • イーデン　もちろん! オシャレですよ、ヘナさん!次の仕事もよろしくお願いします。
  • ヘナ　はっ、はい!ま、まだまだ頑張りますから!
  • スマート　ヘナがこんなに積極的なのも珍しいわね。うん、完成したテントからもなんだか温もりが感じられる。たまに寝泊まりしても良さそうね。
  • ヘナ　あ、ありがとうございます。
  • トム　それにしても疲れたって! ちょっと休もうぜ、ヘナ。今は君が責任者だろ?
  • ドリス　うぐっ！
  • イーデン　あっ! ドリスさん、どうしたんですか?
  • ドリス　いや、何でもない。一瞬オリバーの将来の姿を見たような気がしてな…
  • オリバー　はあ? オイラをバカにしてるのか、ドリス! あんな大人にはならないし!
  • トム　何だと、このガキンチョが! バカにされて怒るべきなのはオレの方だ!
  • イーデン　アハハ、キャンプに活気があふれてきましたね。
  • ヘナ　あ、あの!まだやることはたくさん残ってますから! お話はあとで!
  • ハンマー　騒がしいが、なんだか愉快な気分だな。
  • スマート　これがイーデンの力よ。ヘナも元気になったみたいじゃない?
  • オリバー　君、何ていう名前なの?
  • トム　そいつの名はシードだよ。
  • シード　ワン！
  • オリバー　さっきから見てたんだけど、こいつ… かなりお利口さんだよね?
  • トム　ひょっとしたら、このキャンプで一番賢いかもな。
  • シード　ワン!ワン!
  • スマート　はぁぁ… ラグは敷いたけど…
  • ドリス　あたしと同じことを考えているようだね、スマート。休憩スペースとは別に、やることがあるだろう。
  • スマート　私がやるわ。トム! オリバー! さっさと視界から消えて! 手伝うどころか、邪魔ばかりして…!
  • トム　おわっ! オリバー、逃げるぞ!
  • オリバー　う、うん!
  • イーデン　あぁっ! トムさんとオリバーが逃げてますよ!
  • ヘナ　あの二人は放っといて、わたしたちでやりましょう。早くラグの周辺を飾り付けたいんです。
  • イーデン　はい、ヘナさん。ボクが二人の分まで頑張りますね!
  • スマート　ヘナの表情だとまだ物足りないようだけど、私には素敵なスペースに見えるわ。
  • ヘナ　ありがとう、スマートさん。あともう少しですよ。
  • スマート　最後の仕上げに取りかかる前に、少し休んでもいいかしら?
  • ヘナ　もちろんです!
  • スマート　そういえば、あのとき言いそびれたことがあったわ。ねぇ、ドリス。
  • ドリス　何だい?
  • スマート　あのとき、助けてくれてありがとう。あなたたちがいなかったら、今頃私たちはどうなってたか…
  • ドリス　いや、こっちのほうこそ助かったよ。
  • スマート　えっ?どういうこと?あのとき私、あなたたちのために何かしたかしら?
  • ドリス　助けてもらって安全を確保した人間に限って、必ず何かやらかすんだよ。
  • スマート　あぁ… あなたたちの物資を欲しがらずに出ていってありがたいってこと? なんか悲しいわね。
  • ドリス　あんたがジョイって子と一緒じゃなかったら、たぶん助けてなかったよ。
  • スマート　そうだろうと思ったわ。でも、感謝される筋合いはないわよ。
  • ドリス　おかげで、世の中にはまだ人間らしい人がいるってことが分かったんだ。
  • イーデン　うわっ!
  • スマート　い、イーデン… どうしたの?大きな声出して。
  • イーデン　あまりにも居心地がよくて居眠りしちゃいました。アハハ。
  • ヘナ　早く終わらせてゆっくり休みましょう、イー デンさん。あとは、テーブルを置いて少し飾り付けるだけですよ。
  • イーデン　はい、ヘナさん!
  • ヘナ　…
  • イーデン　ヘナさん、その表情… どうかしましたか? 物足りないところがあるんですか?
  • ヘナ　いえ。ついに終わりました。素敵な… 憩いの場です。ミゲルさんの… 憩いの場。
  • イーデン　おやつを食べたり昼寝をしたいときはここにきますね、ハハ。
  • ヘナ　ありがとう、イーデンさん。
  • イーデン　えぇっ?そんなことありませんよ! ヘナさんが作ったんじゃないですか!
  • ハンマー　同感だ。ヘナがいなかったら、こんな感じにはならなかったはずだ。
  • ドリス　ほんわかと居心地のいい感じってこと?
  • ハンマー　それもそうだが… ここを見てると、妙にミゲルの笑顔が浮かぶんだ。
  • イーデン　ハハ! ボクもそう思いました。(あっ! だからさっき、ヘナさんが悲しい顔をしてたのか。ヘナさんもミゲルさんのことを思い出してたんだ)
  • ヘナ　みなさん、ありがとう。わたし… これからキャンプのために精一杯頑張ります!
  • イーデン　食事時間までに休みをとる間、お話を聞きたいんですけど!
  • ドリス　ん? あたしに言ってんのかい?
  • イーデン　はい! このキャンプのこと、最初から分かってたんですか?
  • スマート　それは気になるわね。そう簡単に見つけられる場所じゃないのに。もしかして、砂嵐の日に私とジョイの後をついてきたの?
  • ドリス　いや。その後だね。あたしが追いかけてたのはお前じゃない。イーデンとある女だよ。
  • イーデン　えっ!?ボクですか? あっ! それって、ボクとソフィアが住宅街で物資を探してるときですよね!
  • ドリス　おそらくね。
  • イーデン　じゃあ、これまでずっと住宅街で隠れ住んでたんですか?
  • ドリス　いや。オリバーの両親が死んだ後、あの子と一緒に放浪してたんだ。
  • ヘナ　な、亡くなったんですか?
  • ドリス　オリバーはあたしが軍をやめて引退生活を送ってた頃、隣に住んでた子だよ。両親が共働きだから一人で寂しい思いをしていると思って面倒を見ていたら、あたしになついてね。
  • イーデン　だから施設にも預けずに、一緒に暮らしていたんですね。
  • ドリス　オリバーの両親ともかなり親しかったし…
  • イーデン　(やっぱり… ドリスさんはいい人なんだ!)
  • ドリス　それはそうと、あいつはいったいどこに行ったんだ?
  • イーデン　心配ありませんよ。シードがトムさんとオリバーを追いかけてました。何かあったら吠えるはずです。
  • ドリス　ふん… もうトラブルなんか起こさないでほしいんだけどね…
  • オリバー　あぁ~あ、住宅街に帰りたいなぁ。ここに来てからドリスに怒られてばかりなんだ。
  • トム　元はそうじゃなかったのか?あの婆さんと君って… まるで教官と新兵みたいだぜ。
  • オリバー　元からそうだったけど、ここに来てひどくなったんだ。
  • トム　まあ… オレもキャンプに来てから、前の10倍くらいヘナに怒られるようになったんだ。
  • オリバー　トムさんも? もしかしてこのキャンプ…呪われてる?
  • トム　それはないな。オレには分かる、どうしていつも怒られてるかが。
  • オリバー　本当? なんでなの?
  • トム　頭がいいからだ。
  • オリバー　頭が… いいの? オイラが?
  • トム　よく考えてみろ。このキャンプの人間は、体を使う仕事ばかりするだろ。オレたちに向いた仕事じゃないんだ。だからバカにされる。ちょっとだけ頭を回してみろ、みんなオレたちのこと見直すぞ?
  • オリバー　それは正解かも。
  • トム　だろ?オレ、医者なんだぜ。頭のいいやつなら、オレが天才だってことにすぐ気付くはずだ。
  • オリバー　へぇ~! トムさんって、勉強できたんだ。
  • トム　当たり前だろ! オレの言う通りにしたら、これからたくさん褒められるぞ。オレに考えがあるんだ。
  • オリバー　トムさん、すごい! オイラにもやらせて!これから兄貴って呼んでもいい?
  • トム　もちろんさ!
  • シード　…
  • ハンマー　さっき通信したことで聞きたいことがある。
  • スマート　このキャンプのようなところが二か所あるって話が気になるんでしょう?
  • ハンマー　どうして分かった?
  • スマート　あんたの考えなんかお見通しよ。
  • イーデン　ここと同じ、酸素マスクがなくても息ができるエリアだそうですよ。今は違うようですけど。
  • ハンマー　ひょっとしたら、他にもこんなところがあるかもしれないな。
  • スマート　さぁね… でもその二か所がこのキャンプと同じくらい、いい環境じゃなかったってことは確かね。
  • イーデン　話を聞きながら、ボクもそう思いました。ボクたちのキャンプのほうがずっといいと思います。
  • ハンマー　ふぅむ…
  • スマート　だから不安なのよ。そっちの人たちがこのキャンプを見たら…
  • ハンマー　心変わりするかもしれないな。
  • スマート　そう。連絡がきたら、彼らの心中を探るつもりよ。みんなの安全がかかってるからね、十分気を付けなきゃ。
  • ハンマー　いい考えだ、スマート。
  • ドリス　みんなは話を続けてな。あたしはオリバーを探しに行ってくるよ。どうも心配でね。
  • ヘナ　わ、わたしも一緒に行きます! トムがまた何かやらかすか心配ですので。
  • イーデン　アハハ。余計な心配だと思いますけど… 行ってらっしゃい!
  • ハンマー　(一人でドリスについていくとは… ヘナのやつ、だいぶ警戒心を解いたようだ)
  • ドリス　釣りだって?湖があるのは見たけど、魚がいるのは知らなかったよ。
  • ヘナ　と、トム!オリバー! 釣りができるんですか? いきなりの猛暑で魚なんてほとんどいないはずなのに…
  • オリバー　1匹釣ったよ! 兄貴は3匹も釣ったんだ!
  • ドリス　兄貴?
  • オリバー　うん! トムさんのこと兄貴って呼ぶことにしたんだ。
  • ドリス　魚釣りより驚いたよ。いつからそんなに仲良くなったんだい?
  • トム　頭がいい者同士だから、話が通じるんでね。みんな、キャンプで待ってろ! すごいものを持ってくぞ!
  • ヘナ　また… 何をするつもりですか?
  • トム　ソフィアの魚料理、覚えてるか? この前、オレが料理を手伝ったことがあるだろ。
  • ヘナ　で、自分で魚料理を作るってことですか?
  • トム　オレは物覚えがいいんだ。あの料理は味付けが決め手なんだぜ!今に見てろよ。オリバーとオレがキャンプの食事を完璧に解決してみせるからな!
  • シード　クゥ~ン…
  • トム　さあ、出来上がったぜ! どうだ? オリバー! オレたちが捕った魚で料理をしたんだぞ?
  • オリバー　すごい! 兄貴って最高! 先にちょっと食べてみてもいい?
  • トム　もちろんさ! 二人で作った料理だからな、先に食べる資格は十分だ!
  • オリバー　う~ん! すごく独特な味がする! 生まれて初めての味だよ!
  • トム　アハハ! そうだろ?どれ、オレも食べてみるか。…
  • オリバー　兄貴、どうしたの?
  • トム　いや、何でもない。ハハッ! シードも食べてみるか? 釣りしてる間、ずっとそばにいただ ろ?やるよ。
  • シード　ガルルルルル…
  • トム　もうエサでも食ったのか? お腹いっぱいみたいだな。
  • オリバー　早く戻ろうぜ。みんな楽しみにしてるはずだ!
  • トム　そうだな。アハハハ!さぁ~! トムとオリバーのスペシャル料理が向かってるぞ! みんな待ってろよ!
  • ヘナ　う、うぅっ!
  • ハンマー　いったいどう料理したら、こんなに生臭く…
  • スマート　悪いけど、通信装置に問題がないか今すぐ確認しなきゃいけないの。大事な連絡がくる予定で…
  • イーデン　ぽ、ぽ… ボクも一緒に行きます、スマートさん!そ、それってかなり… 大事なことですもんね!
  • ドリス　あたしも急いできたんで、物の整理ができていないんだ。
  • ハンマー　そういえば、シードと散歩するのを忘れてたな。一緒に行くか?シード。
  • シード　ワン！ワン！
  • ヘナ　わ、わたしも!
  • トム　なんだ? こんなすごい料理を食べる時間もないほど忙しいってか?
  • オリバー　大丈夫だよ、兄貴! オイラが食べるから!
  • ドリス　あぁぁ、オリバー…
  • オリバー　ううう…
  • イーデン　どうしよう… オリバー君、体調がとても悪いみたいです。トムさん、彼は病気なんですか?
  • トム　ふむ… こりゃ… 食あたりだな。ここに来る前に何か食べたのか?
  • スマート　ここに来る前より、来た後に食べたものが問題なんじゃないかしら?
  • ヘナ　トム、あなたの料理です! あれはどう見ても火の通りが足りないように見えましたよ!
  • オリバー　うぅ… 兄貴の魚料理は関係ないよ。あの料理は… 完璧だった。うっ、お腹がいたい…
  • ヘナ　ま、まあ!こんな目にあっても、トムの肩を持つんですか?
  • スマート　オリバーはトムに似てると思ったけど、よく考えたらイーデンに似てるわね。
  • ハンマー　そうだな。イーデン以外に人をすぐ信じるやつは、こいつしかいない。
  • イーデン　アハハ。ボク、それほどじゃありませんよ。
  • オリバー　兄貴… 苦しい。助けて。
  • トム　し、心配するな、オリバー!治療には自信あるからな。
  • オリバー　…
  • ヘナ　やっと眠りましたね。トムの薬が効いてきたようです。
  • ドリス　ハハハッ。このキャンプに来てよかったよ。
  • ヘナ　えぇっ? キャンプに来た途端、食あたりになったんですよ?
  • ドリス　トムとかいったね? オリバーがそいつをかなり慕ってるようでね。
  • ヘナ　はぁ… ごめんなさい。トムがあの子をそそのかしたようです。
  • ドリス　いや。オリバーは元々そんな子でね。最初にあたしについてきたときを思い出すよ。
  • ヘナ　え、えぇっ?
  • ドリス　ボールの扱いがうまいって褒めたら、ずっとあたしのそばから離れなくなったんだ。両親を失ってから、ずいぶん自分勝手になったもんだよ。
  • ヘナ　き、きっと…褒められたいんだと思います。治療中にトムが何度も、オリバーは頭がいいから早く治るはずだって言ってたんです…
  • ドリス　そうだね。あたしも反省しなきゃ。いつからだか、まったくオリバーを褒めてない気がする。彼の両親は生前、オリバーのことを厄介者扱いしてたんだよ。
  • ヘナ　…わ、わたしにオリバーのお世話をさせてください! たくさん褒めてあげますから!
  • ドリス　ありがとう、ヘナ。
  • スマート　私たちに協力したいという勢力と通信装置で話し合ったわ。ロックンロールのほうにエルザと一緒にいるらしいの。
  • ハンマー　どうだ?何か企んでるのか、そいつらの心中を探ってみたか?
  • スマート　もちろんよ。彼らの意志は強かったわ。こっちにどんな影響も与えずに協力したいらしいの。
  • イーデン　ボクも一緒に聞いてたんですけど、いい方みたいです。晩年はここで余生を送りたいそうですよ。
  • ハンマー　ふむ… そいつらが以前生活していた二か所はなんでメチャクチャになったか、気になるな。
  • スマート　私もそれが気になって聞いてみたんだけど、なんか妙なの。
  • ハンマー　妙だって?
  • イーデン　区域を分けて畑を耕し、自然を破壊しないように気を付けていたらしいんですけど。
  • ハンマー　それって… こっちのやり方とあまり変わらないよな?
  • イーデン　はい。そっちとボクたちはどう違うんでしょうか?
  • ハンマー　それはともかく、約束通りニュープロテクターから守ってくれればありがたいけどな。
  • イーデン　ハハ。うまくいったらサイモンとエルザにすてきなプレゼントをしましょう。
  • スマート　そうね。キャンプが安全になったら、彼らのおかげなんだし。
  • イーデン　あれ?シードはどこだろう…? てっきりボクのそばにいると思ってたんですけど…
  • トム　オリバーを守ってるかもしれないぜ?
  • イーデン　そうかもしれませんね。それじゃ、ボクはシードを探しに行きます。シード! ここにいたんだね!
  • シード　クゥ~ン…
  • イーデン　どうかしたの? どこか痛いの?
  • シード　ワン！
  • イーデン　体は大丈夫そうだけど… あっ! ここって…!?
  • シード　…
  • イーデン　そういえば、ブランコに乗るジョイをいつもここで見守ってたよね。ジョイに会いたいの?
  • シード　クゥン…
  • イーデン　心配しないで、シード。ソフィアとジョイはきっと帰ってくるよ。
  • シード　ワン？
  • イーデン　帰ってきたら、前みたいにスマートさんとケンカしないと思うんだ。みんなにソフィアの本心が伝わったからね。
  • シード　ワン！ワン！
  • イーデン　そうだね、アハハ。ボクも二人に早く会いたいよ。
  • トム　オリバー、体の調子はどうだ?
  • オリバー　すっかり元気になったよ! やっぱり兄貴はすご腕のドクターだね!
  • ヘナ　元気を取り戻したようですね。さっきスープをあげたら、残さず食べ切りましたよ。
  • ハンマー　スープって…俺たちが夕食に食べたものか?
  • ヘナ　はい。オリバーのために作ったんですけど、みんなにも食べてほしくて…
  • スマート　あのスープ… かなり美味しかったわ。これから料理は全部ヘナに任せたらどうかしら?
  • イーデン　賛成です!でも、前にも同じような話題が出たような…?
  • ハンマー　この際だから、はっきり決めとこう。料理の担当はヘナだ。その代わり、他の仕事は免除な。
  • ヘナ　そ、そこまで美味しくはないような気が… でもわたし… 頑張ります!
  • イーデン　ソフィアが出ていったばかりなのに、新しい仲間ができちゃったよ… キャンプがまた賑やかになってる。
  • シード　ワン！ワン！
  • イーデン　ハハ。君も嬉しいの? シード。でも、静かに吠えてね。みんな疲れて眠たいはずだから。
  • シード　ワン。
  • イーデン　ドリスさんとオリバー君… 二人ともいい人みたい。みんなこのキャンプのおかげかも。
  • シード　ワン？
  • イーデン　このキャンプに悪い人が来たことはないからね。キャンプがいい人だけを引き寄せてるんだよ。もちろん、ボクを含めて!
  • シード　…
  • イーデン　協力したいという勢力も、きっといい人たちだよ。そうだよね?シード。
  • シード　ワン！
  • イーデン　わわっ! 静かにって。
  • シード　クン。
  • イーデン　クスッ。その吠え方、かわいいね。さぁ、ボクたちも寝よう。明日は新しい仲間のためにやることがたくさんあるんだ。
  • シード　クンクン。
  • ソフィア　ジョイ。マスクを外してもいいわよ。
  • ジョイ　ホント? ふぁああ~!
  • ソフィア　思った通り、イーデンのキャンプと同じような場所があったわ。草があって水もきれいよ。
  • ジョイ　でも、前のキャンプのほうがいいもん。
  • ソフィア　ママがあのキャンプに負けないくらい素晴らしい場所にしてあげる。頑張ったわね、ジョ イ。
  • ジョイ　うぅん。
  • ソフィア　(ところで… ここは… たしか…アダムプロジェクトを進めた7都市のひとつだわ!ひょっとして… プロジェクトを廃棄するとき処分できなかった実験体が生きてるんじゃ…?だとしたら、イーデンの… キャンプも? あそこは7都市ではないはずよ…)

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