25日目ストーリー

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  • イーデン ふあぁ~! シード、よく眠れた?
  • シード ワン!
  • イーデン うわぁっ! なになに!? 服が毛だらけになってる! シード! またボクにくっついて寝てたん だね?
  • シード クゥ~ン…
  • イーデン アハハ。怒ってるわけじゃないよ。ボクだって、キミとくっつくのは暖かくて好きなんだ。
  • シード ヘッヘッヘッ… ワンワン!
  • イーデン 心配で眠れないかと思ったけど、ぐっすり寝ちゃったようだ。さ~て! それじゃ、リンゴの木がどれだけ育ったか見てみようか? ボクらの朝の日課なんだから。
  • シード ワン!
  • イーデン うわあああっ!
  • トム うわっ!な、何だ?何か起きたのか?
  • イーデン あれ? トム? 今日もここに座ってたんですね。二日連続でボクより早起きするなんて…
  • トム 起きたんじゃない。起こされたんだ。
  • イーデン またハンマーさんからトレーニングに誘われたんですか?
  • トム 頼む。君が止めてくれ。この先もずっと付き合わされそうで怖いんだ。
  • イーデン アハハ。どうしてです? 朝の運動は気持ちいいんですよ。
  • トム うう… それにしても、何で悲鳴なんか上げたんだ? オレが早起きなのがそんなに珍しかっ たのか?
  • イーデン 違いますよ! このリンゴの木を見てください! またリンゴがなっているんです!
  • トム ああ… それならオレも見たぜ。新鮮そうなリンゴだったな。
  • ヘナ イ、イーデンさんも起きたんですね。おはようございます。
  • イーデン おはようございます、ヘナさん! 今起きたんですか?
  • ヘナ あっ、いえ。今朝はトムの叫び声で目が覚めました。ハンマーさんに引きずられながら、トレーニングは嫌だとか何とか…
  • トム さ、叫び声なんか上げてないだろ!うう… オレも体を洗ってくるよ。また後でな、イーデン。
  • イーデン …この頃、リンゴの木の前でよくトムに会いますよね。
  • ヘナ 木が回復してるところが見たいんだと思います。本人はそうは言ってませんけど…
  • イーデン やっぱり。ボクもそんなことだろうと思ってました。
  • ヘナ あっ、そうだ!わ、わたし、食事の準備をしに行きますね。みんな起きる頃なので、朝食を用意しておかないと。
  • イーデン あっ、ボクも手伝います! ヘナさん、一緒に行きましょう!
  • ヘナ おかげで朝食の用意が早く済みました。ありがとうございます、イーデンさん。
  • イーデン とんでもない。たまにしか手伝えなくてごめんなさい。それに、トムさんも手伝ってくれたじゃないですか。
  • トム オレはちょくちょく手伝ってるぜ。まあ、何だ… オレは優しい男だからな。
  • スマート そうね。あれだけ皿を割ってくれるなんて、とんだ優しい男だわ。厨房の仕事はもう手 伝ってくれなくて結構よ。
  • トム うぐっ!たったの三回しか割ってないだろ!
  • イーデン アハハ…ところで… トムさん、さっきリンゴの木にもたれて読んでたのって、どんな本ですか? 昨日も読んでましたよね?
  • トム ん? ああ… 本が気になるのか?
  • イーデン 面白い本だったら貸してください。トムさんがどんな本を読むのか気になります。
  • ヘナ イーデンさんには面白く思えないかもしれないですね。あれはトムが以前書いていた論文ですから。
  • イーデン 論文ですか?
  • ヘナ ミゲルさんと… ジョイを苦しめている病気…その原因と治療法に関する論文…ですよね?
  • トム あ、ああ… オレの優れた知性が錆びてしまうと困るから、日頃から磨いておこうかと… ハハ…
  • スマート 自慢しないと死んでしまう病気のことは書いてないの?そっちの治療の方が必要みたいだけど。
  • トム オレは精神科医じゃないっての!まあ、とにかく… 人手が要るわけじゃないなら、オレはもう行くぜ。
  • イーデン ちょっと! 転びますよ、トムさん! まったく … まるで逃げるみたいに走っていきましたね。
  • ヘナ ト、トムは、人のために何かしてることを知られるのが恥ずかしいんです。
  • イーデン 人のために…? 一人で本を読んでいただけじゃないんですか?
  • ヘナ 口では言いませんけど、ミゲルさんの死を一番悲しんでいるのはトムだと思います。担当医だったんですから。
  • イーデン あ…
  • ヘナ それに、ジョイの病気だって… トムは、ソフィアさんとジョイが帰ってきたときに備えて勉強しているんです。
  • イーデン そう… なんですね…
  • スマート …
  • ヘナ とにかく、みんな気づかないふりをしていてください。人に見られてると恥ずかしがって何もしない性格なんです。
  • イーデン アハハ… わかりました。

  • イーデン ふぅ~。お腹がいっぱいです。ヘナさん、どんどん料理の腕が上がってますね。
  • ドリス ああ、その通りだ。
  • ヘナ イ、イーデンさんとスマートさんに手伝ってもらったおかげですよ。
  • イーデン おや? そういえば、スマートさんはどこに行ったんでしょう? シードも見当たらないし…
  • ハンマー ホープ側と通信をしに行っているんだ。毎日午前中に連絡を取り合うことにしたらしい。
  • イーデン そうなんですか? うう… もう略奪者に関する悪い知らせはないといいですけど…
  • オリバー むむ… なんだか体がガクガクして…
  • イーデン え?どこか具合でも…って、ボクも何となくそんな気が… するような…?
  • ハンマー 全員、姿勢を低くしろ! これは地震だ!
  • イーデン うあっ!うああ!
  • ヘナ きゃぁっ!
  • イーデン …地震は… やんだみたいです。みんな、無事ですか?
  • トム うむ… ケガ人はいないみたいだな。
  • ヘナ ス、スマートさんは無事でしょうか?
  • ハンマー 俺が行ってみよう。
  • イーデン ハンマーさん、ボクも行きます!

  • イーデン ぜぇぜぇ… ハンマーさんって、あんなに体が大きいのにすごく足が速い…
  • ハンマー スマートは無事だ。だから安心しろ、イーデン。
  • イーデン ふぅ~… ホッとしました。シードも無事かい?
  • シード ワンワン~!
  • イーデン ピンピンしてるみたいだね。アハハ。ところで、何の話をしていたんですか?
  • スマート 通信で… いや、先にみんなが集まるところへ戻りましょう。そこで話すわ。
  • イーデン え? あ… 分かりました。(何か悪い知らせでもあるのかな? どんな話か早く聞きたい… 急がなきゃ!)みんな集まりました。いったいどんなお話な んですか?
  • スマート ホープが管理している村をニュープロテクターが攻撃したみたい。4か所もの村が襲われたらしいの。
  • イーデン ええっ!?
  • ドリス ホープに戦争を仕掛けるなんて… 無茶をしたもんだね。略奪者どもはだいぶ追い詰められてると聞いたのだけど。
  • ハンマー 戦争にはならない。
  • ドリス ホープが守ってやってる村を4か所も攻撃したってのに、戦争にならないってのかい?
  • スマート 戦争したくないのは、ホープにしたって同じよ。ニュープロテクターの攻撃に理由があるのであれば、ホープは反撃せず、仲裁に回るわ。
  • イーデン 村を襲う理由?その村々が、先にニュープロテクターを攻撃したりでもしたってことですか?
  • スマート それは違うわ。ただ、ニュープロテクターから逃げ出した捕虜が、それぞれの村に居着いていたらしいの。
  • ドリス 捕虜を取られたという口実で攻め込んだのかい。
  • スマート ええ。だからホープ側は、しばらくの間、外部の者を決して受け入れるなと言ってきたの。
  • イーデン うう… あの略奪者どものせいで…!
  • ヘナ そ、それじゃ… キャンプに訪ねてくる人がいても…お、追い返せってことですか?
  • トム まあ、そうするしかないだろ。まずはオレたちの命が優先だからな。
  • スマート とにかく… みんな集まったのだし、さっそく対策を考えましょう。
  • オリバー 対策なんて考える必要あるのかな? 誰も受け入れなければ済む話だろ?
  • ハンマー 略奪者を見くびってはいけない。
  • スマート 捕虜を何人か連れてきて、問答無用で攻め込んでくるかもしれない。捕虜が最初からこのキャンプにいたと言い張れば済むことだからね。
  • オリバー そんなのインチキじゃないか! そんな卑怯な手を使うのかよ?
  • スマート それが略奪者どもの手口なの。だから、私たちにもそれなりの対策は必要よ。それに、連中がここを見つけたときに、ハンマーと私がここにいることを知ったら…捕虜がいようといまいと攻撃する理由にはな る。だからホープに守ってもらえるはずもないわ。
  • ドリス どうやらやるしかないようだね。とりあえず防壁を建てないとね。侵入者にすぐに気づけるように、きちんと作っとかなきゃいけないよ。
  • トム ふむ。仕事が増えそうだが、まあ賛成だ。コンクリートと鉄条網を使って丈夫なやつを作ろう。
  • スマート …
  • イーデン ううむ… そんなものを作ったら、このキャンプの雰囲気が何だか暗くなっちゃいそうです。
  • ドリス 安全のためなら仕方のないことさ。
  • スマート ドリス、ごめんなさい。私から対策を考えようと言っておいて何だけれど、私はイーデンの意見に賛成よ。私はそんな防壁がある場所を知ってるわ。ハンマーもそうよね?
  • ハンマー ああ、ニュープロテクターの基地だな。
  • イーデン あ…
  • スマート このキャンプは… 少なくとも、あの連中の基地のようにはなってほしくないの。
  • ドリス ふむ…
  • イーデン でしたら、自然になじむ防御施設はどうでしょう? 葉で覆われた壁を作るんです!
  • ヘナ そ、それ… いいと思います!
  • ハンマー さすがだな。イーデンなら素晴らしいアイデアを思いつくだろうと信じてたぞ。
  • イーデン アハハ…さてと!さっそく始めましょう! まずは、防壁を作るエリアに木の柱を設置するんです!
  • イーデン これくらいカバーできれば十分でしょうか?
  • トム ああ、十分だとも! むしろ広いくらいだ! 防壁で世界中を覆い尽くす気か!? うぅ…疲れたぜ。
  • スマート キャンプを覆い尽くせなくて残念だけど、危険なエリアは防ぎ切ったと思うわ。さらに金網のフェンスを設置すれば、誰かがこっそり忍び込もうとしたとき、すぐに気づけるはずよ。
  • イーデン そうですね! 誰かが逃げ込んできたら、すぐに助けてあげられそうです!
  • ハンマー む…?
  • スマート 助けてあげる… ですって…?
  • イーデン ニュープロテクターから捕虜が逃げてくるかもしれないんですよね? バレたら大変ですから、すぐに隠れ処へ案内しないと…
  • スマート イーデン、あなた… 最初から捕虜を受け入れるつもりだったのね?
  • イーデン ごめんなさい… スマートさん、ボクは…
  • スマート ううん、いいの。それでこそイーデンよね。早く金網フェンスを設置しましょう。
  • イーデン はい、スマートさん!夢中になっていて気づかなかったけど、網目がすごく細かいんですね!
  • ドリス これならネズミー匹通れやしないよ。ご苦労だったね。
  • スマート 土台はしっかりできたと思うわ。でも…
  • イーデン ええ。本当の仕上げはここからですね。ヘナさん、あれの用意は…
  • ヘナ は、はい! 金網に絡める植物をたくさん用意しました。
  • ハンマー どんな仕上がりになるか楽しみだな。
  • イーデン アハハ、ボクたちのキャンプならではの防壁を作りましょう!
  • ヘナ か、壁というより… まるで森みたいです!
  • イーデン スマートさん、どうですか?
  • スマート 作ってる間にも言ったでしょ? すごく気に入ったわ。
  • イーデン スマートさんに褒められると何だかすごく嬉しくて、何度も聞いてしまうんですよね。アハハ。
  • ドリス ふむ… オリバー。
  • オリバー えっ?な、何だよ? オイラ今回すごくガンバったんだぞ!
  • ドリス ああ。そのことさ。お前が担当した場所はきちんときめ細かく仕上がってるね。
  • ヘナ わ、わたしも、オリバー君はよくやってくれたと思います! こういう作業に向いてるのかも…!
  • オリバー ヘヘ…
  • トム おい、オリバー。今さらマジメ君になるつもりか? それじゃオレの立場がないじゃないか。
  • オリバー うあっ! 兄貴! ゴメン! やってみたら何だか楽しくて…
  • ヘナ トム! オリバー君を悪の道に引きずり込まないでください!
  • トム 何だと!? オレは… 悪だってのか?ヘナ。そりゃあないぜ。
  • ハンマー また騒がしくなってきたな。
  • イーデン …
  • ハンマー イーデン、何か考え事でも?
  • イーデン あっ!いえ、そうじゃなくて、この防壁… ソフィアが気に入りそうだと思って…
  • ハンマー …
  • イーデン ソフィア、ジョイ… 元気にしてますよね…?
  • ハンマー 心配しても変わることはない。二人が戻ってくるときのために、キャンプの環境を整えておくことが最善だ。
  • イーデン はい…そうですよね。
  • ジョイ うう… ママ…怖いよ…
  • ソフィア ジョイ、もう少しの辛抱よ。
  • ジョイ この車の中… すごく暗くて、ママの顔… よく見えないよ。
  • ソフィア 今は我慢しなさい。あと少しで荷台の外へ出られるわ。
  • ジョイ ママ? 何してるの…?
  • ソフィア 手首のロープをほどいてるのよ。ほどき終わったら、ジョイのもやってあげるから。(早くほどかないと…! この車がニュープロテクターの基地に着く前に…)ほどけた! ジョイのもほどいてあげるからね。
  • ジョイ うん! これほどいたら飛び降りるの?
  • ソフィア 走ってる車から飛び降りれるわけないでしょ? 脱出するのは車が停まってからよ。
  • ジョイ うん、わかった。じゃあ待ってるね。
  • ソフィア (何とかして車を停めさせなければ… やつらの基地に着く前に…)ジョイ。これを持っていなさい。
  • ジョイ これなぁに?
  • ソフィア 発信器よ。これを作動させると、イーデンがいるキャンプに信号が届くはずよ。
  • ジョイ 今やったらダメ?
  • ソフィア ダメよ。略奪者がいるところで呼び出したら、イーデンの身が危険だから。覚えておいて、ジョイ。これが電源スイッチよ。絶対に、略奪者がいないところで電源を入れるのよ。
  • ジョイ ママは?
  • ソフィア あなたが逃げてる間に、連中を足止めしておくわ。
  • ジョイ ヤダ! ママも一緒に行くの!
  • ソフィア シッ! ママのことは心配しないで。ジョイがどこにいたって、ママは必ず迎えに行くからね。
  • ジョイ ほんと?
  • ソフィア ええ、本当よ。だから、遠くに逃げてから発信器を… あぁっ!(いったい何が…? こいつら、どうして車を停めたの…? まさか、もう着いてしまったんじゃ…)
  • ?? 発信器を隠し持ってたのか?
  • ソフィア !
  • ソフィア …まさか!
  • ?? そうだ。荷台と運転席の間で会話ができるよう、スピーカーを設置してある。
  • ソフィア なんてこと…
  • ジョイ ママ…
  • ?? 発信器をよこせ! どこの連中と通じてるのか知らないが、そいつを使って誘き寄せてやる。
  • ソフィア そんなことさせないわ!
  • ?? チッ! もうロープをほどいてたのか!? どうしようもない奴らが!
  • ジョイ キャッ! ママァ〜!
  • ソフィア ジョイに触らないで!
  • ?? そんなに死に急ぎたいのか!? そこをどけ!ガキが持ってる発信器をよこすんだ! さもないと殺すぞ!
  • ソフィア ジョイ!逃げるのよ!
  • ジョイ うわああ~~~ん!はなして! ママ~~~~!
  • ソフィア ジョイ!? ジョイを離しなさい! ええいっ!(ジョイだけは…絶対に! 絶対に逃がないと!)
  • ?? うおぉっ!?
  • ソフィア きゃああっ!
  • ?? 何だ!? 地震か?
  • ジョイ わ~ん! ママァ~~~!
  • ソフィア …いたたっ!
  • ?? な、何だ!?
  • ソフィア 逃げなさい、ジョイ! 車から飛び降りるのよ!
  • ジョイ ママ?
  • ソフィア とにかく、走るの!誰にも見つからないように隠れるのよ、ジョイ!
  • ジョイ ママは? ふえぇん! ママも一緒にいこうよ!
  • ソフィア ママは、ジョイがどこにいても見つけられるわ。愛してるんだもの! だから、ジョイ!今は走って!安全なところに隠れたら、発信器の電源を入れるのよ!
  • ?? ふざけやがって! みすみす逃がすとでも…うああっ! 地震が… クソッ!
  • ソフィア 走って、ジョイ! ここは私が食い止めるから!
  • ジョイ ぐすん。ママァ…
  • ソフィア 走って!(イーデン… お願い… 私の娘を… ジョイを助けて…ごめん… なさい)
  • イーデン うあああ!
  • ドリス みんな、体を低くして頭を守るんだ! 今回の地震は大きいよ!
  • シード ワン! ワンワン!
  • オリバー うああ!兄貴!助けて!
  • トム しゃがんでじっとしてろ、オリバー! オレがそっちへ行くからな!
  • ハンマー 他のみんなはどこだ? スマートは!?
  • イーデン 厨房でお昼の下準備をしていたはずです!
  • ハンマー 俺が行く。みんなは集まっていてくれ!
  • イーデン お願いします、ハンマーさん!
  • ハンマー 全員揃ってるか?
  • イーデン はい! 揺れもだいぶ収まりましたね。
  • スマート ふぅ~。この世の終わりかと思ったわ。みんな無事なの?
  • ヘナ そ、空に雨雲が立ち込めています。
  • ハンマー 雨雲じゃない。あれは火山灰だ。向こうにある火山が派手に噴火したらしい。
  • ドリス これ以上噴火しなければいいんだがね。
  • イーデン きっと大丈夫です。このキャンプは何度も災害を乗り越えてきたんですから。
  • トム オレは診療室の道具が無事か確かめに行くぜ。
  • イーデン あっ! そうでした!ボクも、キャンプの他の場所に被害がないか確認してきます。
  • ハンマー そうだな。もうバラバラになってもいいだろう。各自キャンプの状態を確認に行こう。
  • イーデン みんな、どうですか? こっちは大丈夫です!被害はまったくありませんでした!
  • ハンマー ここも問題なしだ!
  • スマート こっちもよ! 地震による被害は見当たらないわ。
  • シード ワンワンワンワン! ワンワン! ワンワンワン!
  • イーデン シード?何であんなに吠えるんだろ? シード! 今どこにいるの!
  • シード ワンワン! ワンワンワンワン!
  • イーデン シードが何か見つけたみたいです!
  • オリバー あっちから聞こえるよ!
  • イーデン みんなでシードのところへ行きましょう!
  • シード ワンワンワン!
  • イーデン シード! ここにいたんだね? どうしてそんなに吠え… うわああ!みなさん、早く来てください!
  • スマート 何をそんなにおどろ… ハッ!
  • ハンマー これは… すさまじいな。
  • オリバー うわあ! 地面が割れてる。底が見えないくらい深い!
  • ドリス 地震で亀裂ができたのか。キャンプまで届いてなくて幸いだったね。
  • イーデン こんな大きな亀裂ができるなんて… どうしましょう。
  • ハンマー 何か問題なのか? キャンプには影響なさそうだが。
  • イーデン ボクたちが物資を取りに行くところって、この亀裂の向こうにあるでしょう?
  • スマート そうね。物資を取りに行くには、だいぶ遠回りをすることになりそうだわ。
  • イーデン 物資を取るエリアのうち、歩いて往復できる場所はあそこだけだったのに…
  • ヘナ な、何か… 対策を立てる必要があると思います!
  • イーデン この亀裂に橋をかけるというのはどうでしょう?
  • ハンマー 橋だって?
  • スマート そんなことができるの?
  • ドリス 不可能じゃないさ。あたしは軍にいた頃、何度も橋をかける作業を何度もやった。
  • ハンマー 俺も… 軍で民間を支援する任務に当たったとき、橋を作った経験はある。しかし…
  • イーデン わぁ!経験者が二人もいたなんて… それなら難しくはなさそうですね!
  • ハンマー 相変わらず楽観的だな。
  • ドリス まずは、ここと向こうに柱を打ち立てることからだね。
  • ハンマー 両側をロープで結ぶには、反対側にも誰かにいてもらわないとな。
  • ドリス あたしがオリバーとトムを連れて行くよ。
  • トム ん? オレには何が何だかサッパリなんだが…ついて行くだけでいいのか?
  • ドリス 向こうに着いたら、何をすればいいか教えるさ。
  • イーデン お願いしますね、ドリスさん!

  • イーデン ピンと張りました! きちんと結ばれたみたいです! そっちはどうですか?
  • ドリス こっちもしっかり結び終わったよ!
  • トム えらく大変だな。もっと軽いロープを投げてくれたってよかっただろ?
  • ドリス 橋に使うロープだってのに、軽いものが使えるわけないだろ?
  • トム ああ… 細いと切れちゃうわけか。
  • イーデン 一番大変な作業が終わったんですから、後の事は簡単だと思います!
  • ハンマー 後は板を敷く作業だけだ。早く終わらせよう。
  • イーデン はあぁ~! 板を敷く作業の方が大変でした!
  • スマート 何十枚もの板をひとつひとつつなげたんですものね。
  • トム うう… これ、本当に安全なのか? 下を見ただけで立ちくらみがしてきたぞ。
  • ハンマー 全員で橋の真ん中へ行こう。そこでジャンプすれば安全かどうか分かるだろ?
  • トム わ、笑えない冗談はよしてくれ!
  • ドリス とにかく、地震のような災害はもう起きないでほしいね。
  • イーデン もし起きたとしても、キャンプに大きな被害はないはずです! 今回の地震がそうだったように…
  • スマート ふむ… やはり、確かめてみないと。
  • イーデン はい? 確かめるって… 何をですか?
  • スマート 確かにこのキャンプは無事だけど、他のエリアもそうとは限らないわ。かなり大きな地震だったもの。
  • イーデン あぁ、ホープと通信をして調べようってことですね?
  • スマート いえ、こういう情報は、行商人組織のロックンロールの方が詳しいと思うわ。
  • イーデン じゃあお願いします、スマートさん。何か分かったら教えてください。ボクたちはキャン プで待ってますから。

  • イーデン スマートさんがこちらへ向かってきています。でも…
  • ハンマー 表情が暗いな。何やら嫌な予感がする。
  • スマート …
  • イーデン スマートさん? ロックンロールから悪い知らせでもあったんですか?
  • スマート …ロックンロールは、ニュープロテクターとも取引をしているみたい。
  • ハンマー そりゃ当然だ。中立を守ってる組織だからな。相手がニュープロテクターでも仕方ないだろう。
  • スマート まあ、それはいいとしても… 連中と取引をしていた行商人が、本部に情報を送ったそうよ。
  • ドリス どんな情報だい?
  • スマート さっきの地震で、ニュープロテクターの食料庫が墜落したという情報よ。
  • トム 墜落?墜落だって? 連中は食料庫を空の上にでも作ってるのか?
  • スマート 食料庫があった場所の地面に亀裂が入ったってこと。そこから底に落ちたらしいわ。
  • トム 何だ、いい知らせじゃないか! ざまぁ見ろ、罰が当たったんだ!
  • ドリス トム、喜んでばかりもいられないよ。
  • トム えっ?どうして?
  • ハンマー ニュープロテクターは食料を失った。じゃあ次は何を始めると思う?
  • スマート 私の知ってるニュープロテクターなら、食料を得るために戦争だって辞さないはずよ。
  • イーデン うう… ホープの保護下にある村を攻撃する可能性があるってことですか?
  • スマート おそらくね。
  • イーデン こうしてはいられません。ボクらも何か対策を立てないと…!
  • ドリス だったら答えは一つだね。このキャンプならではの、独自の警戒体制を構築するしかないさ。
  • スマート 警戒態勢?
  • ハンマー 防壁を作るだけじゃ足りない、ってわけだな。
  • ドリス ああ。足りないね。
  • スマート ニュープロテクターは食料を得るために探索範囲を広げ、無差別に攻撃を仕掛けてくるはずよ。
  • ハンマー ふむ…
  • イーデン だったら… どう対処すればいいんでしょう?
  • ドリス 監視塔を作って、近づくやつを先に見つけるのが重要だろうね。
  • スマート 避難所も必要よ。ハンマーにあなた、それから私以外は戦闘経験が無いでしょう?
  • イーデン 監視塔に避難所まで… そこまでしないといけないんでしょうか?
  • ヘナ わ、わたしは… 賛成です!
  • イーデン ヘナさん?意外ですね。ヘナさんなら反対するのかと…
  • ヘナ じ、実は… ソフィアも、そういう施設がきっと必要になるだろうって… 以前、一緒に洗い物をしたときに言ってたんです。
  • イーデン うーん… 確かに… この危機を乗り越えるにはバンカーだけじゃ不安ですもんね。
  • イーデン どこに作ればいいんでしょう?
  • ハンマー 俺が以前目をつけておいた場所がある。まずそこの掃除から始めよう。
  • イーデン 分かりました。行きましょう、ハンマーさん!

  • イーデン ハンマーさん。掃除、終わりました。それはそうと… この捨てられたコンテナを何に使うか悩んでたんですけど、ぴったりです ね。
  • ハンマー かなり頑丈だから、避難所として使うのにちょうどいいだろうと思っていたんだ。
  • スマート まさか、この状態のままで避難所にするつもりじゃないわよね?
  • ドリス 改造する必要があるね。今のままじゃ避難所というよりも… まるで牢屋だよ。
  • イーデン そうですね。せめて窓ぐらいはあったほうがよさそうです。
  • ハンマー 扉を設置するときに、窓も作らなければな。
  • トム やれやれ。仕事を増やすこととなると息がぴったりだな。
  • イーデン ごめんなさい、トムさん。ボクらの生存に関わる仕事なんです。力を貸してください。
  • トム 別に不満があるわけじゃないんだ。えらく気が合う二人だなと思っただけさ。
  • イーデン アハハ、そうでしょうか?さてと! 黄色いコンテナに扉と窓を設置する ことから始めましょう!
  • トム うう… 橋をかける作業よりも大変じゃないか!
  • ドリス それはさすがに大げさだけど、頑丈なコンテナだから切るのは大変そうだね。
  • イーデンでも、なかなかいい仕上がりですよ! アハハ。
  • スマート うん、悪くないわ。
  • ハンマー 軍にいた頃に見たセーフハウスに似てるな。なかなかいい感じだ。
  • イーデン さてさて、次は青いコンテナにも扉と窓を設置しましょう!
  • オリバー コンテナを切るの… オイラにやらせてくれない?
  • ハンマー お前にはまだ早い。
  • トム そうだぞ。無理して働かなくていい。その年頃なら遊んでるのが一番だからな。
  • ハンマー 俺は危険な作業だから止めたまで。働く気があるのはいいことだ。
  • トム ちぇっ!
  • イーデン ハンマーさん! いいんですか? スマートさんがコンテナを切ろうとしてますよ!
  • ハンマー おっと、スマート! 俺がやる。お前は下がってろ!
  • ドリス これで完了だね。さて、次は監視塔を設置する番だろ?
  • イーデン はい、ドリスさん。どこに設置しましょうか? まずは設置する場所を掃除しなくちゃ。
  • ドリス その必要はないよ。監視塔は高いほどいいんだから、ここに積み上げてしまおう。
  • イーデン なるほど!確かにその通りですね!
  • ハンマー それなら、コンテナが二つくっついているのは好都合だな。
  • イーデン はい! 上に支えとなる床を設置しましょう。
  • ドリス 大事なのは頑丈に仕上げることさ。急がず丁寧にやるんだよ。
  • イーデン 分かりました、ドリスさん!
  • オリバー 見て見て!すごく頑丈だよ! これならまた地震が起きても平気だ!
  • トム みんな… いつの間にこんなに腕を上げたんだ?
  • イーデン 今まで色々と作りましたから、経験が身についたようです。
  • ドリス 手すりも安定しているね。このまま進めて大丈夫だ。
  • イーデン 次は壁を作る番ですね?
  • ハンマー ああ。壁も頑丈に作らねばな。
  • ドリス 頑丈さも必要だけれど、四方を確認できるように、すべての壁に窓を作る必要があるね。
  • ハンマー もちろんだ。それが監視塔を作る目的だからな。
  • ヘナ 必要な資材は全部用意できました!
  • イーデン ありがとう、ヘナさん。さっそく取りかかりましょう!
  • イーデン ドリスさん、どうですか?
  • ドリス 視界がちゃんと確保できてるね。このまま屋根をのせちまおう。
  • イーデン こうして監視塔が形になってくると、危険な状況だという実感がわきますね。
  • オリバー 屋根はどうやってのせるんだ?
  • イーデン 外側からのせましょう。手すりに隙間があるから難しくはないはずです。
  • スマート とにかく、早く終わらせたいわね。ホープやロックンロールの方から連絡が入るかもしれないし。
  • イーデン あっ! そうですよね。地震の影響で、今この時も状況が変わってるでしょうし…スマートさんは通信機の前にいてもいいんじゃないでしょうか? 作業もだいたい終わりましたし。
  • スマート イヤよ。通信を口実にサボってるみたいだもの。ハンマーが行けばいいんじゃない? 脚に怪我を負っているんだし。
  • ハンマー 断る。最後まで作らせてくれ。
  • イーデン
  • うーん… じゃあ… シードを行かせましょうか?この前連絡が来たときもスマートさんを呼びましたし。
  • シード ワン?
  • スマート それはいい考えね。トムと違って、シードなら安心して任せられるわ。
  • トム 何でそこでオレの名前が出てくるんだ?
  • スマート どう? シード。通信機に連絡が来たら教えてくれる?
  • シード ワォ〜ン! ワンワン!
  • イーデン アハハ、わかってくれたみたいですね。それじゃ、安心して屋根作りに取りかかりましょう。
  • イーデン これでおしまい、っと!みんなテキパキしてましたね。もう何でもすぐに作れちゃいそうです。
  • ドリス ふむ…
  • イーデン どうしましたか? ドリスさん、何か足りませんか? 頑丈な監視塔に見えますけど…
  • ドリス頑丈なのは確かだろうね。ただ… 目立ちすぎるんだ。
  • ハンマー 監視塔は高くあるものだから、元々目立つんじゃないのか?
  • ドリス 遠くから監視塔を見つけたら、敵は見つからないように動くだろうね。
  • スマート わざと目立たせる監視塔もあるのよね?
  • ドリス ああ。敵を近づかせないために、警告代わりに目立たせる場合もあるだろう。
  • ドリス だけど、このキャンプの場合は違うからね。
  • イーデンそうですよ。略奪者が監視塔を見たくらいで逃げ帰るはずありませんから。ちょっとカモフラージュしてみませんか?
  • ドリス カモフラージュ?
  • イーデン 近くに木が生い茂ってますよね? 植物に囲まれた、ただの二階建ての家に見せかけるんです!
  • ハンマー ふむ…
  • ドリス いい考えだね。建物を囲う植物を用意してもらえるかい?
  • ヘナ わ、わたしが持ってきます!たくさんありますから!
  • ドリス よし。さっそく始めよう。
  • ドリス やはりいいアイデアだったね。お見事だよ、イーデン。
  • イーデン アハハ。何だか照れますね。
  • トム こうして作ってみると、見晴らしのいい別荘みたいだな。風に当たりながら本を読むと気持ちよさそうだ。
  • スマート 昔の映画だと、のんきに本なんか読んでる見張り役は真っ先にやられるんだけどね。
  • トム おいおい! 縁起でもないことを言わないでくれ!
  • オリバー みんな、静かに!
  • イーデン うん? どどうしたんですか? オリバー君。
  • オリバー どこからか、音が聞こえたんだ。
  • イーデン え?あっ… シード! シードが吠えてます!
  • スマート 誰かが通信機で連絡してきたようね。私が行ってみるわ。
  • イーデン ボクたちも通信機のところへ行ってみましょうか?
  • ハンマー いや、見ろ。スマートとシードが戻ってきている。
  • スマート …
  • イーデン スマートさん! 何だか表情が険しいですけど…深刻な知らせでもあったんですか?
  • スマート いいえ、違うわ。
  • イーデン よかったぁ。何か悪い知らせでもあったのかと思いました。じゃあ、いい知らせがあったんですか?
  • スマート いいえ。何の知らせもなかったわ。
  • イーデン え?
  • ハンマー 俺はスマートが持ってきた情報よりも、シードのことが気になるが… いったいどうしたんだ?
  • シード グルルゥ。グルルゥン。ガルルルルル。
  • イーデン シード? えっ… ずっとスマートさんのズボンをくわえてたの?そのまま引きずられてきたってこと?
  • スマート そうなのよ。どうしちゃったのかしら? 連絡も入ってないのに私を呼んでたし、さっきからずっと引っ張ってるの。
  • イーデン うーん… どうやら通信じゃない何かを知らせたいみたいです。
  • スマート シード、そうなの?
  • シード ガルゥ。ワン!ワン!
  • イーデン 通信機のところへ行ってみましょう! シードがこうしている理由が分かるかもしれません!

  • イーデン あっ! 見てください! 通信機の裏側に何かあります!
  • ハンマー これは… 発信器の位置を知らせる追跡装置 だ。
  • ドリス 追跡装置? じゃあ、これで追跡できる発信器は誰が持ってるんだい?
  • イーデン うぅ… ボクにも分かりません。どうして急にピカピカ光ってるんだろ?
  • スマート 待って。もしかすると…
  • イーデン スマートさん、何か思い出したんですか?
  • スマート ソフィアの手紙の内容を覚えてる?追伸のところに書かれていた…
  • イーデン あっ! そうでした! ソフィアは… 発信器をもう一つ持っていくって!
  • ハンマー ああ。そう書かれていたな。
  • イーデン そうですよ!他の地域で素敵なキャンプを作って、みんなに合わせる顔ができたら信号を送るって…!
  • イーデン ソフィアは、ボクたちのキャンプよりずっと素敵なキャンプを作ったんですよ! すごいや!
  • スマート こんな短い期間で?いくらなんでも不可能よ。
  • イーデン あれ? じゃあ、間違えて電源を入れたんでしょうか?
  • スマート さあね… もしかすると…
  • ハンマー 俺たちの助けを求めているのかもしれん。
  • イーデン うう… 心配ですね。本当に助けが必要な状況だったらどうしましょう? いったい何があったんだろう…?
  • ヘナ じ、地震で何らかの被害を受けたんじゃないでしょうか?
  • イーデン ケガをしているのかも…? 早く信号が出ている場所へ行ってみないと…!
  • スマート イーデン、あなたは待っていなさい。こういうことは私が専門よ。
  • イーデン ダメですよ、スマートさん! この前略奪者に捕まってケがしたところも治り切ってないのに…!
  • スマート 二度もそんなミスはしないわ。なるべく気をつけるから、心配しないで。
  • ドリス あたしも行くとしよう。もし略奪者とやり合うことにあれば、あたしの力が必要になるはずさ。
  • イーデン うう…
  • ハンマー やはり、俺も…
  • スマート しつこいわよ、ハンマー!あんたは脚を治すことに専念しなさい!リハビリを兼ねてトレーニングを頑張っていたのに、今までの努力を無駄にするつもりなの?
  • ハンマー …
  • イーデン わかりました。… ボクは、出発の準備を手伝います!
  • スマート お願いするわ。イーデン。
  • イーデン 準備できました。よろしくお願いしますね、スマートさん! ドリスさん!
  • ヘナ ね、念のため、食べ物も少し積んでおきました。気をつけてくださいね。
  • ハンマー 出発は明日にしたらどうだ? もう日が暮れ始めている。
  • スマート ずっと信号が届いているでしょう? 深刻な状況かもしれないわ。すぐに向かうべきよ。
  • ドリス 夜間任務は軍で何度も経験してるから、心配は要らないよ。
  • ハンマー スマート、くれぐれも気をつけろよ。
  • スマート 分かったわ。
  • ハンマー あるいは、略奪者が我々を誘き出すために罠を仕掛けている可能性も…
  • スマート 分かったから、小言はもうやめて! 行くわよ!
  • ハンマー …
  • ジョイ ぐすん… うっうっ… ママァ~…
  • ?? 何か聞こえなかったか!?
  • ジョイ (ギクッ!)
  • ?? くそっ!ガキめ、ちょこまかと逃げやがって!いったいどこに隠れたんだ?
  • ?? とりあえず女だけでも連れて帰るか。ガキな んか大して重要でもない。
  • ジョイ …略奪者… 悪い人たち… 行っちゃった…発信器、ピカピカしてる。こうやってつけておかなきゃ。安全なところ… 誰にも見つからない、安全なところに隠れろって… ママ、言ってた。略奪者がいない間に… はやく隠れなきゃ。ママにしか見つけられないところに…うう… 狭い… でも、ここなら… 誰にも見つからないはず。地面が割れたところから下に降りて来たから、上にいる人には絶対に見えないよ。でも… すごく暗い… うっうっ… ママ…うああっ!ここ… すごく危ない。地面が崩れちゃった。上に戻らなきゃ…あっ!上に行く道が全部崩れてる!うああっ!ママ~!ふええん… 閉じ込められちゃった… 地 面が崩れて出られない。コホ! コホ!うう… ママ…寒い… ケホッ! ふええん… ジョイ、痛いよ…
  • トム ふああぁ~… みんな、まだ寝ないのか?
  • イーデン ボクはちょっとしてから寝ようと思います。トムさん、先に寝てください。
  • トム む、いいんだな? それじゃお先に…行こう、オリバー!
  • オリバー えっ? オイラ? う~ん… もう寝てもいいの?
  • トム ちゃんと寝とかなきゃ、明日何かあったときに動けないぞ。お前にはオレの手伝いをさせるんだから、さっさと来いよ。
  • オリバー わかったよ、兄貴。
  • ハンマー …
  • ヘナ あ、あの… トムのこと、サボってるわけではないんです。彼はさっき…
  • ハンマー ああ。熱心に医療用具の整理をしていたからな。ケガ人に備えるためだろう。俺たちも早く寝るとしよう。明日に備えるために。
  • イーデン …
  • ハンマー イーデン?
  • イーデン あっ!はい!寝ないとですよね。ふあぁ〜。ボクも明日は早起きします。
  • ハンマー 明日のためにきちんと寝ておけ。
  • イーデン 分かりました。ハンマーさん。二人とも、おやすみなさい。
  • ヘナ おやすみなさい、イーデンさん。ハンマーさん。
  • イーデン うう… 無理やりにでも寝ないといけないのに…
  • シード クゥゥ~ン…
  • イーデン きっと無事だよね? ソフィアも… ジョイも…
  • シード クゥ~ン…
  • イーデン きっとみんな無事だよ。誰もケガをしないで、ここに戻ってくる。ボクはそう信じてるよ。むしろ良かったのかも。ソフィアさんとスマートさんが、仲よくなって戻ってくるかもしれないからね。
  • シード へッへッへ〜
  • イーデン よし!心配するのはもうやめた! 今夜はぐっすり寝よう、シード!
  • シード ワンワン!ワン!
  • ?? 何だ?我々が留守にしていた隙に何が起きたんだ? 地震の影響か?
  • ソフィア …
  • ?? とんだ騒ぎだな。コマンダーはどこだ?この女を連れてこいとのことだったが…
  • ?? どうやら食料庫が亀裂の底に落ちたようだ。コマンダーはその対応に向かったらしい。
  • ?? じゃあ、どうする?
  • ?? 今この女を連れていったところで相手してもらえると思うか? まずは捕虜収容所に閉じ込めておこう。
  • ?? そうした方がよさそうだな。キャンプがこのありさまじゃ、働き手は一人でも多く必要だろうからな。
  • ソフィア …(ジョイは… 無事かしら? 私はどうなってもいい… どうか、ジョイだけは…お願い、イーデン! どうか! 娘を… ジョイを見つけて…! どうかお願い…!)

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